診療案内

虫歯予防

フッ素塗布

虫歯とは、虫歯菌(ミュータンス菌)の出す“酸”によって歯が溶けた状態のことをいいます。特に生えたばかりの歯の表面は未熟なため、すぐに虫歯になってしまいます。永久歯がすべて生え揃う12〜13歳までは“フッ素塗布”による虫歯予防をしていくことをお勧めします。

予防効果について

・酸に対して歯の質を強くする(耐酸性の向上)
・溶けかけた歯をもとに戻す(再石灰化の促進)
・虫歯菌の活動を抑える(抗菌作用)

安全性について

フッ素を一度にたくさん摂取すると“フッ素中毒”を起こします(5mgF/体重(kg))。その目安は体重20kgの子の場合で、
・高濃度フッ素 … 100g入りチューブ1/10本以上
・低濃度フッ素 … 50g入りチューブ2本以上となります
適量使えば安全なことが、おわかりいただけましたか?


※ 高濃度フッ素:3〜4ヶ月に1回塗布
※ 低濃度フッ素:ご家庭で毎日塗布

シーラント

奥歯の溝はハブラシの毛先が届きにくいので虫歯になりやすいところです。特に生え始めで歯茎が被っている時が一番虫歯になりやすい時期です。そこで虫歯になりやすい奥歯の溝をあらかじめ埋めることで、虫歯になりにくくする予防処置を“シーラント”といいます。
虫歯にならないように、奥歯がはえたらすぐに“セメント系シーラント”をしていきます。まだ診療台(イス)にあがれない子も、上手になるまでは膝の上でつけることができます。



そして完全にはえたら(上手にイスにあがれるようになったら)“レジン系シーラント”をしていきます。こちらは一度つければとれることはほとんどありません。

キシリトール

もともと野菜や果物に含まれる天然の甘味料です。キシリトールは虫歯の原因菌の “エサ”にならないため虫歯を作りません。キャンディーやガムが好きな子はなるべくキシリトール配合(50%以上)のものを与えてください。ただし一度にたくさん食べてしまうとお腹がゆるくなるのでご注意を!